暴力教師 – 本当のサイコパス

小学校5年の担当教師は、当時から暴力教師として学校中で有名な教師でした。
私は親にさえ殴られたことはなく、そんな暴力教師は恐怖の対象でしかありませんでした。

ただ、私は殴られるのが怖くて慎重に行動したため、結果的にはその先生に一度も殴られることはありませんでした。

ある時、教育実習で女子大学生がクラスにやってきて、教育実習の最後にクラス全員にアンケートを取りました。

小学校5年生といえば10歳。少しだけ大人びてきます。
冗談でちょっとエロい内容をアンケートに書き込んだ同級生がいて、何人かがそれにつられてしまい、軽い気持ちでいろいろ書き込んだのでした。

そのアンケートが、担任の暴力教師の目にとまったのです。

ある日の朝、暴力教師は、おふざけのアンケート用紙を読み上げ、それを書いた生徒の名を大声で読み上げ、教壇の近くに立たせます。数人が前に立たされて、体が揺れるぐらいの勢いでビンタをされました。全員、むせぶように泣き出しました。

暴力教師がとても嫌らしかったのは、「こんなことをするな!」とあっさりビンタしたのではなく、時間をかけてゆっくりと、恐怖に怯える生徒の表情を楽しんでいるように見えたことです。

でも、この暴力教師を本当のサイコパスと思ったのは、次のようなことを言った時でした。

「親にわからないように子供を痛めつけるには、太ももの内側をつねる」

今でも忘れられません。

こんな人間は教師になるべきではないと思っていますが、実際にはこのような教師はそれなりの数存在しています。

もっと言うと、教師だけではなくて、介護の現場や障害者施設や、被害者が声を上げにくいところではこのような虐待が日常的におこなわれていると考えるべきです。