本はどれを買っていいかわからないので、本屋大賞のリストからピックアップするようにしています。
「ムゲンのi」は2020年の本屋大賞にノミネートされたようで、面白いとの評価が高く購入してみました。購入後に読書をやめてしまったので、今更ながらですが読んでみました。
小説を書く人には特別の才能があると思います。
特に、現実に存在していない架空の世界を作り出して、その世界にいろいろなパーツを書き込んで、その中に複雑な物語を書いていく。
その物語が面白くないと意味がないので、多くの人が面白いと感じる物語を作成し、最初はコアな部分を隠しておいて読み進めるうちに少しずつ謎が解けていく、というのがいいようです。
架空の世界を言葉を使って説明するのはとても難しく、普通の人がそういうことはできないと思います。特殊な才能のある人しか無理です。
そういう意味では、この作者は特別な才能をもっていると思います。
ただ、謎解きには少しだけ疑問を感じます。
最初の話で、パーキンソン病だったというのは無理があるような気がします。
全体的にとても面白かったと思いますが、最後の最後はどういう意味なんでしょう?