被災する前の平常状態では、ほとんどの機器が電気で動いています。
被災して停電になるとそれらの機器が使えなくなるためとても大変な思いをするわけですが、ポータブル電源があればある程度の電気機器は使うことができます。
ポータブル電源があればとても便利です。
Jackery ポータブル電源
Amazon で検索するといろいろ出てきますが、Jackery というメーカーの製品がとても多い。
しかも評判も悪くありません。
その中でも価格的に一番お手頃だと思ったのは、最大400Wのもので価格は 38,080 円です。
USBや通常の AC ポートもあり、カーチャージもできるので車のエンジンをかけてシガーソケットから充電できるようです。
最大出力が低いため使えないものもあるようです。
車中泊・キャンプの人達はもっと大容量を使う
最近、車中泊やキャンプが流行っていますが、そういう人達は普段から被災生活のシミュレーションをしているようなもので、いざ被災してもほとんど困難を感じることなく過ごすことができると思います。
しかし、そういう趣味のない私のような人間にとっては、被災生活はわからないことばかりで、すごいストレスを抱えながら生活することになります。
それはともかく、車中泊をしている人はもっと大容量のポータブル電源を使っているようです。
しかし、大容量の Jackery ポータブル電源1000(価格は 118,830 円) でも T-fal でお湯を沸かすことはできないようです。
この T-fal は 1300 W です。
象印 沸とう電気ポット 1.0L ( 430W )
電子ケトルでお湯を沸かすということが絶対条件とすれば、電子ケトルのワット数を下げるしかないと思います。
調べてみると「象印 沸とう電気ポット 1.0L」という製品があって、これは出力 430 W のようです。
この電子ケトルは Jackery ポータブル電源 700 で動くようです。
被災している状況ではこれで十分です。
充電時間
Jackery ポータブル電源 400 の充電時間は、メーカーのホームページによると以下のようになっています。
災害時ということを考慮すると、このポータブル電源をフル充電するために車のエンジンを10時間もかけておくことは考えられません。
現段階ではポータブル電源は買わない
もし私が若ければ、そして車中泊やキャンプという趣味を持っていれば、躊躇なく大容量のポータブル電源を買います。
しかし災害時用であれば、Jackery ポータブル電源 400 の用途は電気毛布やポータブル冷蔵庫に限られます。
お湯を沸かすことや料理はカセットコンロでできるからです。
しかも、防災用であればいつも充電しておく必要があります。
車からもっと簡単に充電できればいいのですが、災害時という状況では車からの充電は諦めざるを得ません。
ソーラーパネルを使えば充電は可能のようですが、Amazon のレビューを見ると未だ心もとない機能と感じます。
一度も使わないかもしれないポータブル電源に数万円を出費する気にはなれませんでした。
iPhone や iPad をシガーライターから充電する
最近の車には、だいたいUSB端子が付いており、そこから iPhone や iPad に充電できるようになっています。
しかしよく調べてみると、車のUSB端子は 0.5 A 程度と電流が抑えられており家庭内で充電する場合に比べて数倍の時間がかかるようです。
シガーライターに USB カーチャージャーというアタッチメントを接続すると、2.4 A 程度で充電することができるため普段と同じように充電が可能なようです。
USB カーチャージャーはいろいろあるようですが、日本製ということで「 エレコム EC-DC03」を購入しようと思っています。
iPad の充電時間 — 通常の充電
自宅で通常のコンセントから充電してみました。
iPad は第7世代で、モデル番号は「MW762J/A」です。
バッテリー容量は、8,227 mAh です。
10分間で 4 % ずつ充電されていきます。
0 % から 100 % 充電されるまでに要する時間は 250 分で、 4 時間ちょっとかかることになります。
使用した USB 電源アダプターは 10 W です。
また、ネットページにはこんなデータが提示されていました。
つまり、ワット数と充電時間にはかなり単純な関係があるようです。
ELECOM のホームページにはこんなふうに書いてあります。
4.8 A とは 2 台の合計で、1 台では 2.4 A です。
最大出力が 5 V なので、最大のワット数は 12 W です。
家の USB 電源アダプターが 10 W なので、車のエンジンをかけてエレコム EC-DC03 で iPad 1 台を充電するには 3 時間 20 分位かかることになります。
やはりかなりの時間を要するようです。
私の持っている iPhone は iPhone 7 なので、バッテリー容量は 1,960mAh 、iPad の 1/4 以下なのでもっと時間は短くなりますが、車のエンジンをかけて iPhone の充電もやめた方がいいですね。
電池による iPhone 充電
これが一番現実的と思いますが、Panasonic の USB入出力付急速充電器 BQ-CC87 を使えば、充電した単3電池4本を使って、2700mAh のスマホを 0.5 回充電できるようです。
普通の単3電池は、1000 – 1900 mAh の容量があるようなので、普通に考えたら単3電池2本で私の iPhone がフル充電されるはずですがどうなんでしょうか。
実験してみたところ、私の iPhone 7 に対して 6 時間で 40 % しか充電できませんでした。
急速充電とは言えないですね。
手回し充電器
これはハッキリ言って現実的ではないと思います。