医師を 40 年以上やってますが、その割に金がありません。
勤務医は、世間の人が思っているほど給料が良くなく、そのくせ金のことはあまり気にしていなかったので現在の貯金額は満足できるものではありません。平たく言うと使ってしまったということですが。
定年が近づいてきてさすがに少し焦ってきました。このままでは老後に少し不安があります。
私の母は 54 歳で亡くなり父は 64 歳で亡くなったので、私も長生きなんてできないと思っていたのですが、もう少しで定年(70歳)というところまで来ました。
あれれ? おかしいな。これは少し予定外です。
長生きは絶対できないという確信のようなものがあったので、年金はできるだけ早くから支給を希望し、現在 180 万円/年ほど支給されており、可能な限り貯金をするようにしているのですがなかなか貯まりません。
年金の支給額
年金のシステムはウンザリするほどややこしくてどうにも理解できないのですが、国民年金(基礎年金)と厚生年金(老齢厚生年金)の2階建てになっているようです。
現在、医師として現役なので厚生年金は正式には受給されていません。
しかし神奈川県在住なので、神奈川県医療従事者に対する年金のようなものが支給されており、金額は年間 96 万円くらい。66歳からは老齢基礎年金も加算され名目では 180 万円/年支給されます。
ただし年金の基礎控除は 70 万円であり、それをオーバーすると総合課税されるので、老齢基礎年金と合計した実際の支給額は 140 万円ほどだと思います。
老後の資金
老後の資金は一体いくら必要なんでしょうか?
以前、金融庁が 2000 万円必要であると言い出してさんざん叩かれていましたが、この 2000 万円という金額は夫婦 2 人での合計額のようです。
でも、本当に 2000 万円で足りるんでしょうか?
私はそれだけでは足りないのではないかと思っています。
特に生活費の高い都会では全然足りない。
私の両親のように倒れてから 2 – 3 日で亡くなるのであれば足りるかもしれませんが、介護が必要な状態でずっと生き続けるとかなり多額の資金が必要になると思います。
いくつまで生きるのか?
そして、どのような状態で何年過ごすのかで必要な金額は全く違ってくると思われ、しかも将来起こることを現段階で予測できない以上、いくら必要なのかはわからないとしか言いようがないと思います。
老齢基礎年金から介護保険料が天引きされる
66歳になって老齢基礎年金を受給していますが、ネット記事より明らかに少ない。満額出ていません。おかしい。
もう少しで受給から 2 年にもなるというのに、満額支給されていない原因を詳しく調べないでおりました。
で、今回調べてみたのですが、厚労省などの役所の文書というのはとてもわかりにくく、あまり参考にはなりません。
このサイトがとてもわかりやすいのでそれを提示します。
介護保険はどうしても必要なものだと思いますが、それを負担するのは被保険者と国・地方自治体です。

第 1 号被保険者とは 65 歳以上、第 2 号被保険者とは 40 歳 – 65 歳未満の方です。
負担割合は上の図のように決められているようです。
具体的な負担額の計算は、例えば第 1 号被保険者の場合であれば、以下のようにするようです。

ただし単純に頭数で割るのでは明らかに不公平で、実際には自治体によって段階的に区分されていて、例えば東京都新宿区の場合は 0.4倍~3.7倍まで料率に差をつけており、つまり負担額は最大 9 倍違ってきます。
私の負担額は、

231,300 円とかなり高い。
しょうがないとはいえ、やっぱり高い。
そもそも何で貯蓄が少ないのか?
医師を 40 年もやってきて、そもそも何で貯蓄が少ないのか?
結婚当初より、お金の管理はすべて妻に任せており、何だかおかしいなと何年か前に気付きました。
私はそこまで浪費家じゃないのに、貯蓄が思っていたよりかなり少ない。
世の奥さんたちのヘソクリの平均額は 900 万円というネット記事を以前見たことがありますが、私の妻はその倍くらいは蓄えているんでしょう。
つまりは、穴のあいたバケツで水を汲んでいたということでしょうか。
まあ、それはそれでいいんですが。