DS 718 + に 500 GB の SSD

500 GB の SSD

DS 718+ の virtual machine が少し動きが悪いので、500 GB の SSD を買ってみました。
crucial クルーシャル CT500MX500SSD1/JP、6,800 円ほど。

裏側はビス止めしてあります。
スペーサーのようなものは噛ませてありません。
しかし、SSD を固定すると下の黒いパーツを装着することができません。
なので、そのまま挿入しました。

例によって「find.synology」で NAS を探してまずはワンベイで初期設定します。
RAID タイプは JBOD で。

メインメニューから virtual machine manager を起動します。

ローカルで virtualbox で作成した linux mint 19.3 をアップロードして、それをインポートします。
linux mint の中には apache、mysql、python、その他のすべてのアプリが入っています。
これはローカルで、検査データベース・病理・内視鏡・python による dicom サーバーとして十分に機能しているものです。

CPUは4、メモリも4とします。

5.6 GB ほどの linuxmint.ova ファイルをインポートするのに要する時間は 3 分ほどです。

エクスポートは約20分程かかります。
ただし、エクスポート名を指定することができないので temp フォルダなどに一旦エクスポートして、「mint_20211219.ova」などと rename して保存するようにします。
エクスポートは linux mint をシャットダウンしないとできません。

IP アドレス固定

「設定」→「ネットワーク」で IP アドレスを固定します。

動作確認

python による dicom ファイル処理はローカルでは動いていますが、NAS上でも確認します。
pydcmdb の各テーブルを truncate して、dcminfo.py を起動させると dicom ファイルが次々と処理されます。


mysql> select * from dirlist;
+----+------------+---------------------+--------------------+--------+
| id | dir        | hizuke              | extime             | status |
+----+------------+---------------------+--------------------+--------+
|  1 | 2017-12-01 | 2021-12-18 14:46:17 | 88.31004071235657  | finish |
|  2 | 2017-12-02 | 2021-12-18 14:46:36 | 19.00381326675415  | finish |
|  3 | 2017-12-03 | 2021-12-18 14:46:37 | 0.5818545818328857 | finish |
|  4 | 2017-12-04 | 2021-12-18 14:47:57 | 80.47070217132568  | finish |
|  5 | 2017-12-05 | 2021-12-18 14:49:36 | 98.69819593429565  | finish |
|  6 | 2017-12-06 | 2021-12-18 14:50:23 | 46.92759084701538  | finish |
|  7 | 2017-12-07 | 2021-12-18 14:50:48 | 25.113985776901245 | finish |
|  8 | 2017-12-08 | 2021-12-18 14:51:42 | 54.178574562072754 | finish |
|  9 | 2017-12-09 | 2021-12-18 14:52:28 | 45.98881196975708  | finish |
| 10 | 2017-12-10 | 2021-12-18 14:52:29 | 0.6763436794281006 | finish |
| 11 | 2017-12-11 | 2021-12-18 14:54:26 | 116.86974692344666 | finish |
| 12 | 2017-12-12 | 2021-12-18 14:56:26 | 119.85564398765564 | finish |
| 13 | 2017-12-13 | 2021-12-18 14:57:23 | 57.10248613357544  | finish |
| 14 | 2017-12-14 | 2021-12-18 14:59:06 | 102.65734052658081 | finish |
| 15 | 2017-12-15 | 2021-12-18 15:00:35 | 88.82331132888794  | finish |
| 16 | 2017-12-16 | 2021-12-18 15:02:15 | 39.08572578430176  | finish |
| 17 | 2017-12-17 | 2021-12-18 15:02:15 | 0.6512150764465332 | finish |
| 18 | 2017-12-18 | 2021-12-18 15:03:31 | 75.94039463996887  | finish |
| 19 | 2017-12-19 | 2021-12-18 15:04:45 | 73.2920515537262   | finish |
| 20 | 2017-12-20 | 2021-12-18 15:06:10 | 85.52965998649597  | finish |
| 21 | 2017-12-21 | 2021-12-18 15:06:59 | 48.90638971328735  | finish |
| 22 | 2017-12-22 | 2021-12-18 15:09:21 | 141.25178360939026 | finish |
| 23 | 2017-12-23 | 2021-12-18 15:09:22 | 1.1599161624908447 | finish |

1 日の dicom ファイルをすべて処理するのに要する時間は最大でも 2 分ほど。
しかし、これは LAN ケーブルが category 7 なのでかなり速いと思います。

2017年12月の1ヶ月分を処理するに要した時間は20分ほどでした。
dicom ファイル数は 12,000 枚ほどで 6.38 GB でした。

ローカルの flask で dicom ファイル閲覧ができることを確認します。
また、検査データや病理のデータも閲覧ができることを確認します。
検査データはサーバーを立ち上げた直後は反応が極端に遅いのですが、そのうちどんどん速くなります。この理由はわかりません。ウォーミングアップが必要なんてことあるんでしょうか?

SSD って本当に速い?

virtual machine の linux mint のデータベースを呼び出す場合、HDD と SSD での明確な速さの違いは実感できませんでした。

しかし SSD はアプリをインストールするときなどは爆速になります。
おそらく ova ファイルのインポート時間も速いかもしれません。

2 TB の HDD を disk 2 へ

718 + の disk 1 に 500 GB の ssd が入っていますが、disk 2 には 2 TB の HDD を入れてみました。
こんなことやったことありませんが、少し興味があったので実験的にやってみました。

イメージとしては、ssd には virtual machine 、 HDD には dicom ファイルをはじめ様々なファイルを置いておこうと思ったのです。
データ保護はされませんが、rsync で他の NAS と同期してしまえばいいと思います。

思いの外簡単でした。

ローカルの flask からも簡単にアクセスでき、disk 2 の HDD にある dicom ファイルを簡単に ftp ダウンロードできます。