自宅の synology NAS 718+ は 3 TB あると思っていましたが、よく見ると 2 TB しかありませんでした。
実際に使えるのは 1.7 TB と表示されており、現在 1.1 TB を超えていて毎週 20 GB ずつ増えているので満杯になるのは割と早いかもしれません。
そこで、NAS 117 でもやっていることですが RAID 0 にしようと思いました。(後でよく考えると NAS 117 はもともと HDD が一つでした。)
どうせ hyperbackup で外付け HDD に毎日バックアップをするので、RAID 0 でも構わないと思います。
RAID とは、
つまり、「複数のハードディスク(HDDやSSD)」をまとめて1つの大きなドライブとして扱う技術のことです。 目的は主に次の2つです。
通常、NAS には 2 つ以上の HDD を組み込みます。
これは NAS 720 のものですが、2 つの HDD が組み込まれておりこの 2 つの HDD の間でミラーリングが行なわれます。 つまり、全く同じファイルのバックアップが自動的に行なわれます。
もし万が一片方の HDD がクラッシュしても、ミラーリングしていれば残りの HDD が無事であれば復旧することができます。 コンピュータはデータが全てなので、これはとても安心感をもたらしてくれます。
RAID 1 というのはミラーリングが 1 つ存在しているという意味です。
日本語で冗長とは、
多くの人がそのように理解していると思います。
でも、IT では全く意味が異なります。 IT で冗長とは、
「1台壊れても動かすために、もう1台同じものを置く」 → 一見“余分(redundant)”だけど、信頼性を上げるための工夫。
おそらく、redundant を直訳してしまったためにこのようになってしまったのだと思います。
そういう意味では「regular expression」を「正規表現」と訳してしまったのと似ているかもしれません。
「phisophy」を「哲学」という造語で訳した夏目漱石がいれば、もう少し違った訳をしたかもしれません。
RAID 1 であれば、2TB の HDD を 2 つ購入して、一つはミラーリング専用にします。 つまり容量は 2 TB しかありません。
これを RAID 0 にすれば、合計 4 TB の容量で使用することができます。でも、ミラーリングしていないのでクラッシュしてしまえばすべて消えてしまいます。
コンピュータを扱う場合にデータが消えてしまうのが最も恐ろしいことなので、NAS 単独でデータ保存をするのであれば必ず RAID 1 以上にすべきです。
でも、hyperbackup というアプリを使って外付け HDD に毎日バックアップを取っていれば、 もし万が一 NAS の HDD がクラッシュしても外付け HDD にデータが残っているので「冗長化」ができています。
本当に重要なデータでなければ、この方法もありだと思います。
これまで RAID 1 で組んでいた NAS を RAID 0 にするためには、HDD のデータをすべて削除する必要があります。
蓄積してきたデータを RAID 0 にした後に復元するためにはストレージを削除する前に、 hyperbackup でというアプリをインストールしてデータを外付け HDD にバックアップする必要があります。
バックアップを完了したら、ストレージマネージャーからストレージプールを選択して削除します。
完全に削除後に、RAID 0 で初期化します。
データの復元は hyperbackup を新規インストールして立ち上げ、復元ボタンを押せば復元できます。
このプロセスは相当時間がかかります。私の場合 1 TB で数時間程度でした。
こうして、2 つの HDD を一つの HDD として使うことができました。
残りは 2 TB 以上あるので当分大丈夫と思います。