音楽 - 反復記号

(2025-09-05)

音楽の反復記号はややこしいものがあります。 LLAQUIRUNA という練習曲をやっている時にちょっと混乱しました。

リピートバー : Repeat Bar

通常はこの間を 1 回反復します。

D.S.(ダルセーニョ) : Dal Segno

Segno とは印(sign)という意味、Dal は「〜から」という意味らしいです。つまり、まで戻ってそこから演奏します。

D.S. は通常は五線紙の上部に記載します。上部に音符がたくさんある場合は、例外的に五線紙の下部に書くこともできます。

上部に書くのは、演奏者が確認しやすくするためです。

D.S. でセーニョに戻った場合、その中にリピートバーがあれば繰り返します。

コーダ : Coda

Coda とはイタリア語で「しっぽ」の意味で、「曲のしっぽ部分(終結部)に飛んでね」という意味になります。

楽譜に To Coda と書いてあっても、演奏者はすぐには飛びません。 なぜなら「To Coda で飛んでいいよ」という合図が出るのは D.S. al Coda(または D.C. al Coda)のあとだからです。

詳しく説明すると、

  1. 曲を最初から演奏していく。
  2. 小節に「To Coda」と書いてあるのを見かけても 無視して通り過ぎる。
  3. 途中に D.S. al Coda(または D.C. al Coda)が出てくる。
  4. ここで「戻れ!」という指示が発動。
  5. 指示どおりに戻って再演奏。
  6. そして再び「To Coda」の小節に到達する。
  7. この時はじめて、「D.S. al Coda によって戻ってきたので、ここからコーダへ飛んでいい」という条件が満たされる。
  8. そこで Coda 記号(𝄌)へジャンプ。

ということは、D.S. あるいは D.C. と共に使用されるはずですが、chatGPT によると厳密には必ずとは言えないようです。ここ少し理解できません。

デモ

LLAQUIRUNA はとても長いので途中を省略してテンポを上げてキャプチャしました。
反復が重複すると最初はとても混乱します。