遠位食道痙攣(distal esophageal spasm:DES)

(2024-10-10)

以下のネットコンテンツを参考にします。

「一目瞭然!目で診る症例」問題編

症例

82歳の男性.数カ月前に食物の嚥下時につかえ感が出現し,増悪したため受診した.
食道内視鏡像を示す(図 1).

解説

この内視鏡所見は「cork-screw appearance」と呼ばれ、遠位食道痙攣(distal esophageal spasm:DES)やナットクラッカー食道(nutcracker esophagus;NE) で認められることがある。

食道造影をおこなうと特徴的な所見を認める。

それらの診断には食道内圧検査が必要である.食道痙攣症診断の食道痙攣症診断のゴールドスタンダードは食道内圧検査であり,近年では, 高解像度食道内圧検査(high-resolution manometry:HRM)が開発されている.HRMを用いた食道運動機能障害の診断にはシカゴ分類が用いられている.

食道内圧検査は食道運動機能障害診断のゴールドスタンダードとされている一方で,多くの施設で実施困難な検査である。

しかしながら,食道運動機能障害は初期治療においては,疾患別の治療方針に大きな差はなく,アカラシアに準じて,L型カルシウムチャネル拮抗薬や亜硝酸薬, プロトンポンプ阻害薬等の薬物療法から開始されることが多い.

L型カルシウムチャネル拮抗薬 ニフェジピン10mg 1日3回、ベラパミル80mg 1日3回など
亜硝酸薬 ニコランジル
PPI ネキシウム、タケプロン

効果に乏しければ,内視鏡による拡張術やボツリヌス毒素局所投与療法,peroral endoscopic myotomy(POEM),さらには外科的治療が検討される.