インターネット上にある以下の論文を中心にまとめます。
AZA は非酵素的に 6-MP に変換される.6-MPはその後,活性化代謝物質である 6-TGN(6-TG monophosphate,6-TG diphosphate, 6-TG triphosphate)に代謝される(Figure 1).
6-TGN は DNAを構成するグアニンと構造式が類似している。
したがって,リンパ球が活性化し DNA が合成される場合,グアニンの部位に 6-TGN が取り込まれ,活性化リンパ球の抗増殖効果をもたらす。 この作用によってリンパ球数が減少する。
さらにチオプリン製剤は,Rac1 遺伝子を抑制することでマクロファージの活性化を制御する。
チオプリン製剤の薬物代謝経路は複雑である。
TPMT は代謝に関わる重要な酵素の 1 つであり,欧米人では TPMT の genotype が問題になるが、アジア人ではほとんど問題にされていない。
重篤な副作用である白血球減少と脱毛との相関が強い NUDT15 (nucleoside diphosphate-linked moiety X-type motif 15)の作用に関しては詳細は不明だが、 6-TGN の中でも特に免疫抑制作用の強い 6 -TGTP を代謝する作用があると考えられている。
6-TGN の検査実施点数は 470 点、つまり 4,700 円かかり、保険が効かないため全額自費となる。
消化器症状、肝障害、発熱,発疹,関節痛、白血球減少、膵炎などがある。
AZA および 6-MP で治療された患者の 1.3~3.3% で認められる.この副作用は投与量に非依存的であり,ほぼ決まって治療開始 3~4 週間以内に生じるとされている.