H.ピロリ菌の除菌について

(2024-05-14)

一次除菌

VPZ + AMPC + CAM の組み合わせが除菌成功率が 92 % と最も高いと言われています。

略称 一般名 製品名 用量
VPZ ボノプラザン タケキャブ 20mg × 2
AMPC アモキシシリン サワシリン 250mg 3cap × 2
CAM クラリスロマイシン クラリス 200mg × 2

二次除菌

二次除菌の除菌成功率は 98 % です。

略称 一般名 製品名 用量
VPZ ボノプラザン タケキャブ 20mg × 2
AMPC アモキシシリン サワシリン 250mg 3cap × 2
MNZ メトロニダゾール フラジール 250mg × 2

クラリスロマイシンは 400 か 800 か

クラリスロマイシンの使用量に関しては、1 日 400 mg - 800 mg とされています。

いろいろな施設で大規模なランダム化二重盲検試験が施行されて、400mg と 800mg の有効率には差がないことがはっきりしました。

また、800mg を使用すると下痢や味覚異常が有意にぞうかすることがわかり、ガイドラインでは 400mg/day が推奨されています。

ペニシリンアレルギー患者での除菌療法

保険診療が認められている CAM と MNZ を併用します。

略称 一般名 製品名 用量
VPZ ボノプラザン タケキャブ 20mg × 2
CAM クラリスロマイシン クラリス 200mg × 2
MNZ メトロニダゾール フラジール 250mg × 2

他に、保険診療以外でも以下のような方法があります。

略称 一般名 製品名 用量
VPZ ボノプラザン タケキャブ 20mg × 2
STFX シタフロキサシン グレースビット 100mg × 2
MNZ メトロニダゾール フラジール 250mg × 2

このレジメンは三次除菌でも高い有効率を持っており推奨される方法です。

さらには以下のような方法もあります。

略称 一般名 製品名 用量
VPZ ボノプラザン タケキャブ 20mg × 2
MINO ミノサイクリン ミノマイシン 100mg × 2
MNZ メトロニダゾール フラジール 250mg × 2

透析症例での除菌療法

透析によって抗生物質の血中濃度が低下するために工夫が必要です。

AMPC は 1 日 1 回、250 mg を透析日は透析後に投与とすべきとされています。

CAM も肝臓での代謝物は腎排泄であり、透析例では 200 mg の 1 日 1 回、MNZ は 250 mg の 1 日 1 回、透析日は透析後に投与することが推奨されています。

なお、PPI の薬物動態は健常人と差は認めず、健常人と同等量の投与が可能であるとされています。